こないだのこと

バイト帰りの朝八時くらいのこと。
電車はがらがら、
軽く夢の中へ(陽水)行ってみたかった時間帯。
ふと、腕に刺激を感じたのでそちらを振り向くと
満面の笑みを浮かべたおばあちゃん。
お盆だし死んだばあちゃんか、
と思うも生涯でただの一度も人生のレールは交差したことがない
おばあちゃん。
はっ、と「俺のi-podちゃんがしこたま音量でかいもんだから
おばあちゃんのヘルスメーターに障害が出たのか、と」
「でもね、おばあちゃん、音量下げるのは出来ないんだよ。
今聴いてるのはね、ろーりんぐ・すとーんずっていう大英帝国
歌い手さんたちなんだ、それに聴いてるのは
しんぱしー・ふぉー・ざ・でびるっていう曲だからさ。
止められないし、音だって下げないよ。おまえなんか死んでしまえ!」
と脳内で一人暴走。
が、ばあちゃん変わらず満面の笑み。
で「はいっ?」て聴いたら
「開けて。」って。
で「はいっ?」て聴いたら
「開けて。」って。
で「はいっ?」て聴いたら
「これ開けて」て。
で「はいっ?」て聴いたら
「お水の蓋開けて」て。
眼前に未開封エビアン差し出されて。
はっ、と我に返りメシアを求めるばあちゃんに俺はなんてことを!と。
「ばあちゃん、ごめん」て叫びながら(脳内)ピキッと開けてやりましたよ。
俺の貧弱な腕にはばあちゃんの未開封エビアン開けるというアイデンティティが備わってたのかと、嬉しくなりましたよ。


久々に日常って面白いなと思いましたさ。



で航空公園着いたらめっぽう綺麗な姉さんが
紙パック(1リットル)のウーロン茶飲みながら
駅前闊歩してました。


やっぱ日常って面白い。